看護部
- 看護部長:
- 今村 朋子
私たち宗像医師会病院看護部は、地域のみなさんに信頼していただける、あたたかい看護が提供できるよう、看護職員一人ひとりのレベルアップに努めております。お一人おひとりの心を大切に、常に患者さんとそのご家族を理解することに努め、患者さん中心の医療が実践できることを目指しております。
本院の教育体制は、看護職キャリア開発ラダーを導入し、新人看護師を育てること、中堅看護師の自主的な教育活動をサポートすることを重視しています。看護師は殆どが女性であり結婚、出産、育児と看護職人生の中で大きな節目があります。このような中でも、個人の生活リズムに合わせ自分自身のキャリアアップができ、働き続けられるように職場環境を整え、その中で、生きがいとやりがいが持てるように支援していきたいと思います。また、病院に隣接している宗像医師会「訪問看護ステーション」や「介護老人保健施設よつづか」などの関連施設と協力・連携を図りながら、患者さんの住み慣れた場所で安心して療養生活がおくれるよう安心をつなぐ看護をめざしております。
看護部の理念
信頼される、あたたかい看護を提供します。
看護部の方針
- 患者・家族の身になって、信頼される質の高い看護を提供します。
- 生活(地域)につなぐ看護を実践します。
- 地域医療支援病院の看護職として地域貢献をします。
- 業務改善への推進に努め、病院経営に参画します。
看護部の概要
看護単位 |
9単位(病棟5単位・外来診療・腎センター・手術検査・健診センター) |
職員数 |
看護部長(1名)看護師長(7名)看護管理補佐(1名)主任(9名 ※保健師含む) 副主任(11名 ※滅菌技師含む)看護職員(147名)保健師(1名)看護助手(28名) クラーク(11名) |
看護体制 |
入院基本料7:1・急性期看護補助加算体制25:1 |
看護方式 |
チームナーシングを基本とした受け持ち制 |
夜勤 |
2交替・3交替選択制 ※変則勤務あり |
看護部委員会組織図
委員会名 |
活動内容 |
看護師長会 |
看護管理に関する重要事項の協議・看護部門の運営 |
主任会 |
看護部内の教育企画・運営に携わる看護業務全般に関する検討 |
副主任会 |
看護業務基準マニュアルの検討及びラダー研修の運営 |
キャリア開発委員会 |
教育プログラムの評価・決定及びラダー認定の監査・実施改定を行う
- 新入看護職員教育小委員会:新人看護職員の教育プログラム作成・運営・評価
- ラダー教育小委員会:ラダーレベル1以上の研修運営
- 看護補助者教育小委員会:助手ラダー作成・運用
|
看護記録(必要度)委員会 |
看護記録マニュアルの検討・改善・記録監査および評価者の育成と評価に必要な記録の整備 |
看護倫理委員会 |
倫理に対する方針と体制作りを検討する |
院内感染対策リンクナース会 |
院内感染防止と衛生管理の徹底と普及 |
看護部セーフティーマネジメント部会 |
医療事故防止に関する情報分析と実践活動 |
看護部緩和ケア委員会 |
緩和ケアの教育と実践 |
看護部在宅療養支援委員会 |
在宅療養における継続看護の実践と教育 |
実習指導者会 |
実習に関して学校と連絡・協議、実習指導全般の調整 |
看護補助者会 |
看護補助業務に関する連絡・教育 |
クラーク会 |
クラーク業務に関する連絡・教育 |
看護部医療安全委員会 |
看護部セーフティマネジメント部会の下部組織として看護部内の医療事故防止に関する諸活動を行う |
当院のスペシャリスト紹介
日本看護協会の認定看護管理者審査に合格し、管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることが出来る能力を有すると認められた看護師のことです。認定看護管理者は多様なヘルスケアニーズを持つ個人、家族及び地域住民に対して質の高い看護サービスを提供することにより、保健医療福祉に貢献します。
認定看護管理者 今村朋子
「質の高い看護サービスの提供は、笑顔で働き続けられる職場から・・」
地域完結型医療を推進し、地域住民に質の高い看護サービスを提供するためには、看護師が専門職業人として優れた実践能力を持ちチーム医療の担い手として活躍することだと考えます。そのため今、私の役割は、専門職業人として自律した看護師の育成、そして、看護の質を担保するためにも看護師が辞めることなく、やりがいを持ち笑顔で働き続けられる職場風土を作ることだと感じています。また、地域の皆様のニーズに応えられるようあらゆる機関と連携し、コーディネートする役割も担っていきます。
認定看護管理者 馬﨑陽子
住民の方々が安心して宗像地域で住み続けられるように、質の高い看護サービスを提供することを目指し、看護の水準の維持・向上に寄与することを目標としています。
認定看護管理者として、看護師教育を通して地域で医療施設間の垣根を越えたより良い連携ができ、自院のみならず地域の病院の看護師の質の向上を目指しています。
認定看護師とは
日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有している看護師です。通常業務以外に所属部署を超えた活動を行うほか、院内外の専門分野における教育と連携も担っています。
がん性疼痛看護認定看護師 藤岡利恵子
がん性疼痛看護認定看護師には、「痛みと向き合う患者を支援し、少しでも痛みを緩和させられるように手助けをする」という役割があります。
がんになった患者さんにとって、がんそのものやがんに付随する症状(苦痛)への恐怖は想像を絶するものがあると思います。特に進行がんでは約7割の方にがんによる痛みがあると言われており、痛みは日常生活への支障・様々な不安や苦痛などをもたらし、患者さんの生活の質を低下させる原因となります。
痛みの基本的な緩和治療は医療用麻薬をはじめとする鎮痛薬による薬物療法です。それに、看護師が行う「寄り添う」「触れる」「温める」「気分転換を図る」などの看護ケアをプラスすることで相乗効果が生まれ、効果が高まります。私は、患者さんの痛みの状況に合わせて医師と鎮痛薬の適切な使用を検討し、さらにその患者さんにあった看護ケアが提供できるように看護師達と共に考え、がん患者さんやご家族の生活上の負担を減らして生活の質の維持・向上を図っていきたいと考えています。
皮膚・排泄ケア認定看護師 今井 香
皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡(床ずれ)などの創傷管理、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)や失禁などの排泄管理に関わるケアのスペシャリストとしての役割を持っています。
創傷ケアでは、褥瘡予防・発生後のケア、脆弱な皮膚をもつ方へのスキンケア、ストーマケアでは術前から介入し、造設する位置の決定(ストーマサイトマーキング)、使用する装具選択、社会復帰へのアドバイス・セルフケア指導、退院後の外来フォロー、排泄ケアでは、失禁によって起きる皮膚障害への予防的介入、排泄ケアグッズの選択などを担当します。
3つの専門領域として関わる内容で、多岐にわたりますが、一人ひとりの患者さん、ご家族の日常生活への支障が少なく、快適に過ごせるよう、また、皮膚・排泄ケアが地域にも普及するような看護実践活動を行っていきたいと考えています。
- 栄養サポートチーム専門療法士
- 日本糖尿病療法指導士
- 介護支援専門員
- 福岡県災害支援ナース
- 透析療法指導看護師
- 透析技術認定士
- 腹膜透析指導看護師
- 消化器内視鏡技師
- 人間ドック健診食生活改善指導士
- リウマチケア看護師
- 認知症ケア上級専門士
- 認知症ケア専門士
- 第2種滅菌技師
- BLS・ACLSインストラクター
- BLSヘルスケア・ACLSプロバイダー
- JNTECプロバイダー
看護部教育・研修
看護部では、平成23年度よりキャリア開発ラダーを導入し、看護師個々の臨床実践能力をラダーレベル別に評価し、質的向上と専門職としての役割が高められるように支援体制を強化しています。また、病棟単位の勉強会では、看護部全体に呼びかけ、各病棟ごとの専門的な知識や特性など情報や学びを共有しています.また、新人看護師の教育は、「プリセプターシップ・チーム支援」を整え1人の新人看護師に1人の実地指導者(プリセプター)がマンツーマンで一定期間、臨床の教育を担当します。
院内教育においては、医療安全、院内感染対策、褥瘡対策、クリニカルパス、接遇、TQM大会、など定期的に全職員を対象に研修会を実施し、常に新しい医療技術の導入と技能の向上に努めております。院外教育については、研修会参加、認定看護師、実習指導者講習会、看護管理者研修等への参加に対して支援をしています。
令和元年度看護学校実習生受入状況(延べ人数)
宗像看護専門学校
| 962人 |
日本赤十字九州国際看護大学
| 208人 |
福間看護高等専修学校
| 388人 |
計
| 1,558人 |
教育目標・方針
教育目的
地域社会の期待する医療・看護を目指し、専門職業人として、高い臨床実践能力と倫理観を備え医療チームの一員として主体的に学習することができる看護職を育成する。
教育方針
I.主体的に学びを深め、自己のキャリア開発ができる看護職員を育成する。
- フレッシュレベル(新人看護職員)教育では当院の「新入看護職員教育計画書」に沿って、実地指導者が一定期間教育を担当する。現場でのOJTや集合教育を基盤にチーム全体で新人看護職員を支援する。
- クリニカルラダー、レベル1・2では、院内教育プログラムに沿った教育に加え、自主的な院外研修への参加も支援する。
- クリニカルラダー3以降では院内外において学ぶ機会を自主的に選択し、学習を重ねる事を支援する。
II.看護の倫理観に基づいた豊かな人間性と社会性を備え、地域に貢献できる看護職を育成する。
- 患者さんの人権を尊重し、思いやりを持ち、倫理観に基づいた看護を提供できる看護職員を育成する。
- 地域支援病院として、地域の期待に応えることができる看護職員を育成する。
III.学生や新入看護職員に対して、指導的・教育的役割をはたすことができる看護職員を育成する。
- 病院全体で学生や新入看護職員を支援し、周りの全職員が共に支え合い、成長することを目指す。
令和2年2月18日 改訂
福利厚生
子育て支援の一環として、院内保育園(なかよし保育園)を設置し、365日開園しています。夜間保育も週2回実施しています。また、病後児保育室(すくすくくらぶ)では、地域住民の方や職員を対象に、病気回復のお子様を一時的預かり保護者の子育てと就労の両立を支援しています。
短時間正職員制度
仕事も生活も充実させるために職場でできるサポートとして、短時間正職員制度を平成22年4月より実施しています。(通常のパートタイマーと異なり、正職員に近い雇用形態です。)
つくし会
当院には、宗像医師会関連施設の職員相互の親睦を図る組織「つくし会」があり、忘年会、ボーリング大会、職員旅行など催しが計画されています。更に、5年毎に海外旅行の企画もあります。

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